漫画なのに難しくて理解に苦しんだけど、終盤の結論は理解できた。
要は、自我は意識の一部でしかないということ。
意識と無意識があって、表面的には意識の面しか自分にも見えていない。
これら両面が見えてこそ、初めて自己が見えてくる。
自我にも影の側面があるわけだが、それを処理する必要はなく、
両極を受け入れ、両方がそろってこそ自己が成り立つ。
自分は自己の精神衛生のために「固執しない、執着しない、依存しない」を意識しているけど、
結局それができるかどうかも、いかに自分を俯瞰して、
どれだけバイアスかけずに公平な目で見れるかだと思ってる。
ユングの言う無意識部分に気付いて、それを受け入れることが大事。
この本は「無意識とは」ってところにフォーカスを当ててるので、
ユングのタイプ論など、他の話は一切出てきてない。
機会があったらもう少しユングの本を読んでみたい。
アドラーの「嫌われる勇気」も昔読んだけど、
トラウマは存在しないとか、ちょっと夢見てる感じだったので、
ユングの「心の二面性や影やトラウマもある。けどそれを受け入れる」
って考え方のほうが現実的で好き。